2024年3月25日 投稿者: 2of オフ

会社設立費用の相場はいくら?株式会社vs合同会社

退職して自分で起業したい!

けど、いくらお金がかかるの?

独立起業をお考えの方に、会社設立にかかる費用について、株式会社、合同会社の比較を詳しく説明します。

1 会社設立に要する費用

・士業に依頼せず、自らで資本金100万円の株式会社、合同会社を作る場合の費用比較(資本金の100万円は除く)

株式会社

・定款認証手数料 40,000円

・定款用収入印紙代 40,000円(*)

・定款謄本交付手数料 約2,000円

・登録免許税 150,000円

合計 232,000円

合同会社

・定款認証手数料 不要

・定款用収入印紙代 40,000円(*)

・定款謄本交付手数料 不要

・登録免許税 60,000円

合計 100,000円

なお、公証役場での定款認証時に紙ではなく、電子定款を選択した場合、(*)の収入印紙代4万円は不要ですが、専用の申請ソフトなどが必要となるため、専門家への依頼が必要です。(だいたい電子定款の作成のみを1万5千円〜2万円くらいで受託しているケースが多いようです。)

つまり、自力で会社設立する場合、株式会社では約20万円、合同会社では約7万円程度の費用がかかることになり、設立費用のみの面から見れば、合同会社が圧倒的に有利と言えます。

【ちなみにワタクシごとですが。-会社設立代行サービスの活用で低コストを実現-】

先日友人ふたりと3名の合同会社(資本金600万円)を創りましたが、そこで実際にかかった費用を紹介します。

結論から申し上げると、クラウド会計の法人設立サービスを活用し、同社の会計システム(年額約2万4千円)を利用することで、登録免許税の6万円のみで設立することができました。

2 自力で会社設立するために必要な準備

自力での会社設立はかなり低コストで可能ですが、以下のような作業をすべて自分で行う必要があります。

◇会社設立のステップ

①会社の重要事項を決定します。

会社の名前と種類(株式会社、合同会社etc)、目的、本店所在地、資本金、役員、事業年度等を決定します。

②定款の作成と認証手続き

定款は会社の基本的なルールとなります。①で決めた重要事項を定款という書面に落とし込んで作成します。ここで作成した定款は公証役場で認証を受けなければなりません。(合同会社の場合は不要です。)

③出資金の払い込み

発起人の方個人の口座に①で決めた出資金を払い込む必要があります。口座残高があれば良いのではなく、出資金相当額を「払い込む」ことが必要です。

④登記申請書の作成と登記

会社設立登記の申請書を作成し、管轄の法務局に提出します。法務局へ提出した日が「会社設立日」になりますので、よく検討したうえで提出しましょう。

会社設立後は、税務署や年金事務所、都道府県や市町村への届け出も必要です。

資本金はいくら用意すべき?

設立手続きにかかる費用に加えて会社の設立時には資本金を用意する必要があります。このお金を元手として事業を行うわけです。

現行会社法の規定により1円でも設立自体はできますが、設立費用や設立後の資金調達(特に銀行借り入れ)や売り上げが立つまでの運転資金と考えると相応の額を用意することが望ましいと思います。

私が相談を受けた場合には、業種にもよるのですが、開業資金+設立費用+(できれば)6ヶ月分の運転資金を目安にとお答えしています。

なにより、せっかく作った会社を資金ショートにより短期間でなくしてしまうのはもったいないと考えるからです。

3 設立費用削減のポイント

会社を設立する際の費用を削減するポイントは次のとおりです。

専門家への報酬を削減

行政庁のサービスを活用して、行政書士や司法書士へ依頼をなくすことでそこに要する報酬を削減することができます。

印紙税

公証役場で認証をうける定款を、紙ではなく電子媒体とすることで、印紙税の4万円を削減することができます。

自分の手間と時間を使うことで大幅に設立費用の削減ができますので、どうしても設立コストを抑えたいという方はぜひチャレンジしてみてください。

4 専門家への依頼とメリット

開業に向けて何かと入り用の時期に、手続き関係にお金をかけることをためらう気持ちはよくわかります。

しかしながら、超多忙な開業期ですから、コストのみを考えて時間のかかる手続きを一から自分でやることは本末転倒かもしれません。時間も大切なコストなんです。タイムイズマネーですね。

ですので、専門家にコストをかけて依頼するというのも検討してみてはいかがでしょうか?丁寧なヒアリングにより重要事項を決定し、あとは言われたとおり必要書類を揃えるだけで、会社が設立できてしまいます。

会社設立規模や士業事務所の設定にもよりますが、だいたい5万円〜15万円ほどでサポートを受けることができると思います。

時間を大切なコストと考え、限りある時間を本業の開業に注ぐという方はこちらをおすすめします。

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